育子育て九条の会
ニュースNo. 2(2009年 5月30日) pdf版はこちら270kb

  〒101-0048 東京都千代田区神田司町2−4
小山ビル6階 齋藤・小笠原法律事務所内
(tel&fax)03-3255-6860
事務局長 佐藤学

 ★新しいアピールを発表
 
憲法9条を守り、第25条と第26条を生かして
  子どもを貧困から守り、どの子もひとしく学ぶ権利を

 「教育子育て九条の会」へのご賛同・ご協力、ありがとうございます。また、カンパをお寄せくださったみなさん、ありがとうございます。
「教育子育て九条の会」は5月3日の憲法記念日にあわせて、新しいアピールを発しました(別掲)。
子どもたちを貧困から守り、豊かな成長をはぐくむことは緊急の課題であり、憲法13条(幸福追求の権利)、25条(生存権)、26条(教育権)など様々な視点と、改憲派の最大の標的である9条の堅持とを結びあわせてとりくんでいく必要があります。「教育子育て九条の会」は、子どもの貧困の問題を重視し、各地のさまざまな分野の運動との協力・共同をひろげながら、多様なとりくみをすすめていこうと考えています。
東京・日比谷公会堂で開かれた「5・3憲法集会」の参加者に、このアピールを掲載したチラシを約1000枚配布しました。このチラシに添えた会への賛同署名が返送されてきたり、「地域の憲法宣伝で知らせたいから、アピールを送ってほしい」との連絡をいただくなど、うれしい反響がありました。

 子どもと教育への思いを寄せあい、地域をつなぐ

 「教育子育て九条の会」はこれまでに、講演会「いっしょに考えよう!子育て・教育・憲法」(埼玉・東松山九条の会)や、「子どもと教育九条の会・品川」の二周年記念集会をはじめ、山梨、鳥取などで、大小さまざまな集会から講師依頼があり、呼びかけ人の上原公子さん、堀尾輝久さんなどが講演し、地域のみなさんと交流を深めてきました。山梨、鳥取に行かれた上原さんからこんな手記を寄せていただきました。

 08年11月24日、「九条の会第3回全国交流集会」で「教育子育て九条の会」発足のアピールをさせていただいたことがきっかけで、2月19日に甲府市、5月9日には鳥取県中部・9条の会の講演に声をかけていただいた。
 甲府市はまだ凍るような寒さの続く平日の夜、しかも会場はまちの中心から少し離れた場所にもかかわらず大勢の方が参加し、3人の方の呼びかけの方の熱意を感じられるものであった。
次の日、帰路の「あずさ」の車中で、切符の検札に来た若い車掌さんから、「昨夜の講演を聞かせていただきました。ありがとうございました。」と声をかけられ驚いた。偶然の出会いも驚きだが、勤務を終えて、こんな若い人も聞きに来てくれたのだと、感慨ひとしおであった。行ってよかった。出会いにいつも勇気を頂く。
 鳥取は、白壁の町並みの残る倉吉市の隣にある三朝町が会場であった。いち早く「国民保護計画」に基づく訓練を実施したところとして、私には興味深いところであった。珍しく穏やかな日本海と山藤の美しく咲く山を堪能しながら会場に着くと、県立の立派な会場では、実行委員の方々がかいがいしく準備をされていた。代表の方を始め皆さんとても親切。第一印象にたがわず、集会は暖かい雰囲気で終始した。この日は、先生の参加も多かったが、さすが根付いて暮らす地方は師弟関係でもネットワークが広がっているようだ。平和問題だけでなく、まちづくりにも懸命に活動する人たちの姿に、まだまだ日本の未来には希望が持てると、頭が下がる。しかし、こんな心温まるまちにも、訓練という形で戦争への準備が静かに始まっているのだ。
 甲府も鳥取も呼んで頂いたのは、「教育基本法の復活を」の私の発言だったという。憲法とのセットとしての「教育基本法」への思いの深さを、改めて実感した。

                                                                                           上原公子

 ★第3回呼びかけ人会議を開催

  5月24日(日)、第3回呼びかけ人会議を開き、情報の交流や当面のとりくみについて話しあいました。
「外国人の子どもの人権や教育を大切にする視点からのとりくみができたらいい」「小学生の『マイ・ピー
ス・ブック』に書かれた“平和ってなあに”への感性豊かな詩に感動している。子どもたちに平和の文化を、子どもたちを平和の文化の担い手に」などの意見が交わされました。
  また、「『教育子育て九条の会』の運動を具体的にどのようにすすめるか」「各地にあるさまざまな運動と
の連携をどう強めるか」「集会などへの講師派遣の要請に応えていこう」などについて話しあわれました。
<幼児教育・保育関係の方々との連携を>
「働きたくても子どもが保育所に入れない」という深刻な実態に加え、「保育制度の改変」の動きなど、
乳幼児の発達保障や保育をめぐる問題が懸念されるなか、3月に、全国保育団体連絡会を訪問し懇談しま
した。「保育九条の会」が3年前に発足し活動しているので、今後、「教育子育て九条の会」とも交流をし
ていきたい、との合意がされました。
また、4月25日に開かれた「子どもの本・九条の会」の一周年記念集会にも、「教育子育て九条の会」
として参加しました。
<第2回全国交流集会は大阪で>
呼びかけ人会議では、第2回全国交流集会を大阪で開くことを確認しました。開催時期は11月下旬か
12月になる予定です。詳しいことは追ってお知らせします。
また、今秋10月ごろ情勢に応じた学習会を、来年4月24日(土)あたりにも東京で集会を持とう、との話がだされました。

 第3回呼びかけ人会議を開催

 「教育子育て九条の会」は、各地での講演などの際にみなさんの思いやご意見を伺うとともに、会の趣旨を紹介し協力を呼びかけてきました。これらのとりくみの中で、次のような要望や意見をいただいています。
 「教育基本法の改悪に反対する会をつくってとりくんできたが、これまでに築いた共同の輪を具体的にどのように発展させていったらよいか悩んでいる」(福岡)、「大きなことはできないが、近くの2、3人に呼びかけて九条の問題にとりくんでみたい。どうしたらよいか」(京都)、「子どもの貧困と格差の問題を柱にすえたとりくみが大切。また、学校現場は大変であり、教職員に具体的な励ましとなる機会をつくりたい」(大阪)など。
また、多くのところから、「地域や職場ですでに九条の会をつくって活動している。これとの関係をどのようにしていくか」との声も出されています。
地域や職場の「九条の会」や教育懇談会をはじめ、47年教育基本法の改悪に反対した共同行動が現在もとりくみを続けているところなどでは、「教育子育て九条の会」の講師を呼んでいただき協力して集会を行うことなどが考えられます。また、教育と子育てをめぐって日常的に運動をすすめるうえで、地域の市民がお互いに相談し合う場がないというところでは、何人からでもいいですから「教育子育て九条の会」をつくることも考えられます。地域の実情や要求に応じて、多様な形で幅広い連携と協力、共同のとりくみをすすめましょう。

リーフレット(1部10円)、ポスター(1枚50円)のご活用を!
 リーフレットは、「教育子育て九条の会」の趣旨や、13人の呼びかけ人による「活動の呼びかけ」などを掲載したもので、8面観音開き(1面:ハガキ大)、フルカラーです(1部10円)。
 また、ポスター(1部50円)もできました。(送料別)
 是非ご活用ください。ご希望の方は事務局までお申し込みください。

 <みなさんへ>
・お近くの方に「教育子育て九条の会」を紹介し、賛同者をひろげてください。
・各地で、憲法と教育や文化、子育てなどについて話しあう集いや学習会をひらきましょう。
・地域の条件をふまえて、2〜3人からでも、多様な形で「教育子育て九条の会」をつくりましょう。 
・「九条の会」やさまざまな分野の人々と連携して、運動をひろげましょう。
・各地のとりくみなど、情報をお寄せください。
 ・カンパをぜひよろしくお願いいたします。
 
  郵便振替[口座番号]00170‐0‐616245 [加入者名]教育子育て九条の会